サムスン、ノート7生産打ち切りで1兆円の売上減か

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専門家はバッテリーの欠陥ではなく設計自体に発火の原因があった可能性を指摘する

専門家はバッテリーの欠陥ではなく設計自体に発火の原因があった可能性を指摘する

ノート7は今年8月、米アップルの新型スマートフォン「iPhone(アイフォーン)7」への対抗機種として発売されたが、直後から発火事故が続発。サムスンはバッテリーに欠陥があったとして、9月初めに全世界で約250万台をリコール(回収・無償修理)すると発表した。ところが交換後のノート7でも、依然として発火の報告が続いた。

同社の最優先課題は、問題の原因を確実に突き止めることだ。当初はバッテリーメーカー1社だけの問題とされたが、実際には製造過程でのミスというより設計自体に原因があった可能性が指摘されている。

同社は来年早々、スマートフォン「ギャラクシーS」シリーズの新機種を発売する予定。英調査会社カナリスのトゥアン・アイン・グエン氏は「ブランドイメージを修復するためには誠意と透明性が必要だ。さもなければほかの製品シリーズにも長期的な影響が出る」と強調する。

サムスンの時価総額は1940億ドル、売上高は年間1790億ドルに上る。ひとつのスマホだけの問題にとどまれば、その損失を吸収するだけの規模は十分にあるとの見方が強い。

サムスンが11日に発表したところによると、ノート7を購入した韓国内のユーザーは13日から年末までの期間に別の機種と交換することができる。外国のユーザーを対象とした交換や払い戻しの詳細は不明。現時点でも全世界で200万台のノート7が使われているとみられる。

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