米インテル、人員削減へ　全世界で計１万２０００人

ニューヨーク（ＣＮＮＭｏｎｅｙ） 米半導体大手インテルは１９日、全世界で計１万２０００人の従業員を削減すると発表した。

昨年末時点の全従業員約１０万７３００人のうち、削減人員は約１１％に相当する。ほとんどの対象者には今後６０日以内に通知するが、一部の削減は来年半ばにかけて順次実施するという。

インテルはパソコン向け半導体の世界最大手。ＣＰＵ（中央処理装置）やチップ製品が売上と収益の６割近くを占めてきたが、伝統的なパソコンに携帯機器が取って代わる流れの影響を受け、業績が落ち込んでいる。

人員削減とその関連措置により、今年だけで７億５０００万ドル（約８２０億円）、来年半ばまでに１４億ドルのコスト削減を図るとしている。

同社はさらに、ノートパソコンとタブレットの両用機種やゲームといった「成長」分野への投資を強化。売上を伸ばしているデータセンターやＩｏＴ（モノのインターネット）の部門にもさらに注力していく構えだ。