学校襲撃事件の再現ゲーム、非難集中で配信中止 パキスタン

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ゲームの一場面

ゲームの一場面

イスラマバード(CNN) パキスタン北西部ペシャワルで2014年に起きた学校襲撃事件をテーマにしたゲームがこのほど携帯端末向けのアプリ配信サービス「グーグル・プレイ」に登場し、強い非難を浴びた。ゲームは18日、配信が中止された。

14年12月に発生した同事件では、軍系列の学校が反政府勢力タリバーンに襲われ、子ども132人を含む145人が死亡。パキスタン史上最悪規模のテロとなった。

問題のゲームは「パキスタン軍の報復」というタイトルで、プレーヤーが軍兵士になり切りタリバーンを撃退しようとする内容。パキスタン国歌の勇ましい音で始まり、事件を9つのレベルに分けて再現していた。

これに対して、パキスタンの英字紙ドーンに酷評が掲載されたのをきっかけに批判的な論評が相次いだ。ツイッター上でも「異様で不快」などと非難する声が集中。ゲームを開発した政府系の「パンジャブ情報技術(IT)委員会」が取り下げを決めた。

同委員会の責任者はツイッター上で「悪趣味」だったことを認めた。またCNNとのインタビューで、ゲームは事件から1年を迎え、当局が国民に団結や平和を呼び掛けるために企画した行事の一環だったと説明。内容や公開方法が不適切だったために、若者らの過激化にかかわる問題や安全保障上の懸念を招いてしまったと述べた。

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