米NSA、電話のメタデータ収集を中止 盗聴暴露受け

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NSAによる通話のメタデータ収集が中止に

NSAによる通話のメタデータ収集が中止に

(CNN) 米国の国家情報長官室は28日、米国の情報機関が行ってきた電話の「メタデータ」の大規模な収集活動を29日から中止するとの声明を発表した。

情報機関の米国家安全保障局(NSA)の元契約職員エドワード・スノーデン氏が2年以上前、NSAなどによる広範な盗聴活動を暴露し、大きな波紋を広げたことなどを受けた措置。

メタデータは、電話の発信者と通話先の電話番号、時刻、長さなどの情報を含む。

オバマ米大統領は今年6月、数百万人単位の米国人の電話通信記録を大量に収集していたNSAの権限を奪う改善措置に署名していた。国家情報長官室は声明で、今後の諜報(ちょうほう)活動についてより狙いを絞った方法などを試みると述べた。

米国の自由法では政府が通信会社にメタデータの提供を求める場合、対象を絞った令状などや裁判所命令を示すことを義務付けている。

メタデータ収集については2001年の米同時多発テロ事件後、テロ容疑者の捜査に必要だったとの擁護論もある。一方で公民権保護団体などは政府は市民監視に過度の権限を行使していると批判してきた。

NSAは一部の種類のメタデータに限っての収集を来年2月29日まで承認するよう申請している。外国情報活動監視裁判所が要請の是非を調べている。

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