グーグル検索で大統領選の結果も「操作可能」 米研究

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2012年の大統領選と同様、2016年の選挙も僅差になる可能性がある

2012年の大統領選と同様、2016年の選挙も僅差になる可能性がある

2012年の米大統領選ではオバマ大統領が3.9%のわずかな差で勝利した。16年の大統領選も接戦が予想されることを考えると、選挙結果は「グーグルなら十分操作できる範囲内」にあると研究チームは見る。

エプスタイン氏は、グーグルが実際に選挙を操作するとまでは言わなかったものの、過去の事例に言及して、もしグーグルが操作を試みたとしても、それは同社だけにとどまらないと指摘した。

同氏によれば、通信大手のウエスタンユニオンは1876年の大統領選挙で同社が支持するラザフォード・ヘイズ候補の支持率押し上げをはかったという。選挙が米国史上最大の接戦となる中、同社は当時独占状態にあった電報網やAP通信との独占契約を利用して、ヘイズ候補にとってプラスになるニュースのみが流れるようにした。選挙はヘイズ候補が僅差(きんさ)で勝利した。

グーグルは平均すると、1日に1回以上の頻度でアルゴリズムを調整している。たとえグーグル創業者のラリー・ペイジ氏ら3人の経営者が選挙結果の操作に直接関与しなかったとしても、悪意を持った従業員が経営陣の知らないうちにコードに手を加える可能性もあるとエプスタイン氏。「あなたが今これを読んでいる間にも、グーグルは容易に世界中の選挙に影響を与えることが可能だ」と指摘している。

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