スマホアプリの広告、75%は他アプリの宣伝

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モバイルアプリの広告の大半は別のアプリの広告だという

モバイルアプリの広告の大半は別のアプリの広告だという

ニューヨーク(CNNMoney) スマートフォンで使っているさまざまなアプリ。画面の端に広告が出るものも多いが、その大半が別アプリの広告であることが分かってきた。

調査会社IDCのアナリスト、カルステン・ワイデ氏によれば、全体の60~75%が別のアプリの広告だという。モバイル広告会社フィクスの調査でも、50~85%が別アプリの広告だとしている。

今年に入り、米国におけるインターネット利用は、スマートフォンやタブレットのアプリを経由するものがパソコン経由を抜いた。

それにもかかわらず、ネット広告費は、いまだにパソコン向けがスマホ向けを大きく上回る。調査会社ガートナーによれば、今年のネット広告費を調査会社イーマーケターが試算したところ、パソコン向けが375億ドル(約4兆円)なのに対してスマホアプリ向けは28億ドル(約3000億円)にとどまる見込みだという。

問題はいくつかある。パソコン向けのネット広告と違い、アプリのメーカーは、ユーザーの動向や好みを追跡して詳細なプロフィルを広告主に提供するということが難しい。

画面が小さいのも問題だ。「例えばブランドの広告なら物語を提示しなければならないが、スマホの画面はとても狭い」とIDCのワイデ氏は言う。その点、別アプリの広告なら、テキストやダウンロードボタンだけで済む。

だが最大の問題は、広告業界がなかなか変化に対応できない点だという。

ワイデ氏は「広告業界は非常に保守的だから時間がかかる。可能性はものすごくあるのに、まだ手付かずのままだ」と指摘する。

一部で流れは変わりつつある。フェイスブックやツイッターはすでに広告収入の半分以上をモバイル端末向けの広告で稼いでいる。イーマーケターによれば、2018年にはスマホ向け広告がパソコン向けを上回るとみている。

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