ウエアラブルから埋め込みへ、次世代機器は体内に「装着」

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将来は、小さな回路を埋め込んだ「電子タトゥー」で健康管理をするようになるかもしれない

将来は、小さな回路を埋め込んだ「電子タトゥー」で健康管理をするようになるかもしれない

インプラントの実用化に向けた動きも加速している。同サイトから派生したグラインドハウス・ウェットウェア社は、マイクロコンピューターの「Circadia」を開発。ティム・キャノン最高経営責任者(CEO)は昨年、これを自分の腕に埋め込んで、体温データを収集し無線で転送することに成功した。

やはり同フォーラム出身のリック・リー氏は磁石を使ったパイオニアだ。両耳にインプラントを1個ずつ埋め込み、首に巻き付けたコイル線経由で音楽を聴くことに成功した。コイル線が音を電磁場に変換し、初の「体内ヘッドホン」を創り出している。

リー氏によれば、この実験は音声の域を越え、「第6感」の領域にまで広がっている。「インプラントでさまざまなセンサーを感知できるようになった。遠くの熱も『聴こえる』し、磁場や無線LAN信号も感知できる。私がこれまで意識していなかった世界ばかりだ」と同氏。

視力が悪化しつつあるリー氏にとって、この実験は実用目的でもある。知覚認識を高めて方向感覚を向上させ、音を頼りに周囲の状況を把握するエコーロケーション能力を身に付けたい考えだ。

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