「アジア人になろう」顔写真加工アプリ、アジア系米国人が反発

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KIMBERYDEISS/PLAY.GOOGLE.COMから

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(CNN) 目を細くしてナマズひげを生やし、円錐(えんすい)形の麦わら帽子をかぶればあなたもアジア人――。そんな顔写真加工アプリが米グーグルのアプリ配信サイトに投稿され、アジア系米国人の反発を招いている。

問題のアプリ「Make Me Asian(アジア人になろう)」は、「たった数秒で中国人、日本人、韓国人、それにどんなアジア人にもなれる」というのがうたい文句。ほかに肌の色を濃くしてペインティングし、羽飾りを付けて「アメリカ先住民になれる」というバージョンもある。

同アプリについて、作者は「友人とふざけるための単なる冗談アプリ」と説明する。一方、アジア系米国人の団体は、アジア人と先住民に対する人種差別的偏見をあおるものだとして、グーグルに対し同アプリの削除を求める活動を開始した。

グーグルのアプリ配信サイトには、人種差別的なアプリなどを禁じる規定がある。しかしグーグルは、問題のアプリはこの規定に違反しないとの考えだ。

同じ作者はアジア人や先住民以外にも、「ロシア人になろう」「アイルランド人になろう」「老人になろう」「肥満になろう」などのアプリを公開している。

それでもアジア系米国人の怒りは収まらず、ブログなどを通じてアプリの削除を求める声が高まっている。ワシントンの牧師、ピーター・チン氏は、グーグルの影響力の強さを考えると、このようなアプリも問題ないという認識が広まってしまうことを危惧すると話している。

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