故ジョブズ氏の豪華ヨットを「没収」、設計料支払いで対立

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ジョブズ氏、スタンフォード大学でのあの有名なスピーチ

(CNN) アップル創業者の故スティーブ・ジョブズ氏が晩年に注文し、建造されていた豪華ヨットがオランダのアムステルダム港で「没収」されたことが22日までにわかった。ヨットのデザイナーとの間で設計料の支払いをめぐり対立したのが原因。

デザイナーが債権取り立て業者を雇った後、没収されたという。ヨットの「ビーナス」は全長約79メートルで、今年10月下旬に完成し、非公式にお披露目されていた。建造費は1億ユーロ(現在の為替相場では約111億円)。

デザイナーのフィリップ・スタルク氏の企業はロイター通信に、デザイン料は900万ユーロだったが、これまで支払われたのは600万ユーロのみと主張。残りの分が決済されればヨットは手渡すとしている。

同企業の弁護士は、ジョブズ氏とスタルク氏の間には相互信頼があったとし、ヨット発注に関する詳細な契約書はなかったとも指摘している。

ビーナスの船体は全てアルミニウム製で、各客室を床から天井まで届く高さ約12メートルの窓ガラスで分けるなど特徴を持つ。操縦室にはアップルの27インチ型iMacコンピューター7個も据え付けられていた。

ジョブズ氏の伝記によると、同氏はこのヨットについて「私が死に、ローレン(夫人)に半分完成したヨットを残すことも有り得る。しかし、ヨットは造らなければならない。そうしないと、私が死にかけていることを認めることになる」と語っていたという。

ジョブズ氏は昨年10月に死去していた。

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