夢の超音速旅客機 実用化に向け各メーカー開発進める

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ロッキード・マーチンは早ければ2020年に超音速のビジネスジェットを就航させるとしている (C)NASA/Lockheed Martin

ロッキード・マーチンは早ければ2020年に超音速のビジネスジェットを就航させるとしている (C)NASA/Lockheed Martin

(CNN) 超音速旅客機コンコルドと言えば長年、出張で世界を飛び回る企業重役たちのステータスシンボルだった。音速の2倍で飛び、ロンドンとニューヨークを通常の旅客機の半分の3時間半でつないだ。しかし、運航コストの高さや乗客定員の少なさという問題もあって2003年に引退した。

だが超音速旅客機開発への夢が消えたわけではない。米ボーイングやロッキード・マーチンといった航空機メーカーは超音速技術の開発を続けている。

ロッキードは早ければ2020年に超音速のビジネスジェットを就航させるとしている。

実用化に向けたカギの1つが、米航空宇宙局(NASA)や日本の宇宙航空研究開発機構(JAXA)といった国家の研究機関による技術開発だ。

関係者によればNASAは、超音速飛行に伴う大きな騒音の低減に向けて航空機メーカーと協力、実験や研究を行っている。関係者は、次世代版コンコルドは2030年ごろまでに登場すると見ている。ビジネスジェットであればもっと早い時期に実用化される可能性もあるという。

JAXAも静かで燃費がよく、環境に優しい超音速旅客機の実用化に向けた技術の研究を行っている。特定の旅客機の開発にあたっているわけではないが、超音速ビジネスジェットは2015年以降のいずれかの時期の実用化を予測しているという。

実用化に向け一歩先んじた存在が、米エアリオン社の定員8~10人のビジネスジェット「エアリオンSBJ」だ。航空機メーカーとの共同開発は不況のあおりで遅れているものの、2020年ごろには就航できるだろうと同社は見ている。

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