沈没貨物船の乗組員全員、北朝鮮に引き渡し 海上保安庁

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沈み始めた北朝鮮籍の貨物船

沈み始めた北朝鮮籍の貨物船

東京(CNN) 日本の長崎県五島列島沖で11日夜に起きた北朝鮮籍の貨物船沈没で、日本の海上保安庁は14日までに、現場海域で救出した同船の乗組員26人の全員を北朝鮮のタンカーに引き渡したと発表した。

沈没の現場は五島列島から南西へ61キロ離れた海上で、日本は26人を短時間保護して乗組員から聞き取り調査を実施した後、引き渡したとしている。

海保の巡視船などは沈没した貨物船からの救援要請を受けて出動。現場海域に到着した際、26人は救難ボートに乗り移っていたという。

同船は12日未明に浸水して船体が傾き始め、五島列島の沿岸部から20キロ離れた海上で完全に沈没したという。海上保安庁の報道担当者によると、26人は全員無事で、負傷者もいなかった。

海保による乗組員の事情聴取によると、沈没したのは「CHONG GEN(チョンゲン)」(6558トン)で、コメ5000トン以上を積んで北朝鮮西部の南浦(ナムポ)を出港し、東部の元山(ウォンサン)へ向かっていた。

沈没した原因は伝えられていない。

海保は、日本がこれほど多数の北朝鮮船の乗組員を救助したのは初めてとも見ている。

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