「数学のノーベル賞」にアーレンベック氏、女性の受賞は史上初

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女性で初めてアーベル賞を受賞した数学者のキャレン・アーレンベック氏/Courtesy of Danielle Alio/Office of Communications

女性で初めてアーベル賞を受賞した数学者のキャレン・アーレンベック氏/Courtesy of Danielle Alio/Office of Communications

(CNN) 数学のノーベル賞と呼ばれるアーベル賞の受賞者に、米テキサス大学教授のキャレン・アーレンベック氏(76)が選ばれた。女性がアーベル賞を受賞するのは史上初。

アーベル賞は、この分野に多大な影響を与えた数学者にノルウェー国王から授与される。賞金は600万クローネ(約7800万円)。同賞は2003年に創設された。

アーレンベック氏は偏微分方程式の研究で有名だが、長年のキャリアの中で物理学、幾何学、量子論など幅広い分野を横断する実績を挙げてきた。

テキサス大学自然科学校のポール・ゴールドバート学長は、「アーレンベック氏の研究は数学と物理学の交わりの革命的な進歩につながった」と述べている。

中でも特に有名なのは、せっけんの泡に着想を得た予測数学の理論だった。せっけんの泡の薄い曲面は、面積を最小限に抑えた形を形成する「極小曲面」の実例とされる。こうした局面の挙動に関する研究は、幅広い研究分野でさまざまな現象について理解を深める役に立つ。

アーベル賞委員会のハンス・ムンテカース委員長はアーレンベック氏の理論について、「せっけんの泡が形成するような極小曲面や、より高い次元におけるもっと一般的な極小化問題に関する我々の理解を革新させた」と評している。

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