もらえる役は忍者かオタク、アジア系俳優を阻むハリウッドの壁

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ハリウッドの不平等はトップダウンの問題

(CNN) 米俳優のルイス・タンさんは、いつか主役を演じたいと思っている。「アジア系俳優もみんなと同じように、主役やロマンチックな役やヒーローを演じたいと思っている」と話すタンさん。しかしハリウッドでは、アジア系俳優は偏見の壁に阻まれる。

「もらえる役といえば忍者や僧侶、オタク、3番目か4番目か5番目のオタクの友人、殺し屋、医師、女性の場合は白人とデートするセクシーなアジア系女性ばかり」とタンさんはこぼす。

中国とシンガポール、英国系の家庭に生まれたタンさんが直近で演じたのは、テレビドラマ「アイアン・フィスト」の登場人物だった。主役は白人のフィン・ジョーンズさんだが、それでも今回の役をもらえたことはうれしいとタンさんは言う。

米国の映画やテレビ業界で多様性の追求といえば、アフリカ系やラテン系が中心で、アジア系はこれまでほとんど脚光を浴びなかった。2016年のアカデミー賞でも、司会のクリス・ロックさんがアジア系をネタにした冗談で批判の的になった。

アジア系俳優のダニエル・デイ・キムさん、グレース・パクさんの2人はこのほど、CBSのテレビドラマから降板した。白人の共演者との出演料格差が原因だったと伝えられている。

「平等への道は決して簡単ではない」「でも未来への期待がもてると思いたい」「アジア系俳優として、チャンスをつかむことがどれほど難しいかを実感している」。キムさんはフェイスブックにそう書き込んだ。

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