ボストン・マラソン、初の「公式」女性参加者、50年後に再びレースへ

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1967年の大会で、スタッフに邪魔されそうになるのを阻止しようとするスウィッツァーさんの友人

1967年の大会で、スタッフに邪魔されそうになるのを阻止しようとするスウィッツァーさんの友人

(CNN) 米ボストンで毎年4月に開催されるマラソン大会「ボストン・マラソン」に1967年に初めて女性として公式に参戦したキャサリン・スウィッツァーさん(70)が今年の大会に参加することが分かった。今年の大会も、50年前と同じゼッケンを付ける予定。

これまでに39回のマラソンを走った経験を持つスウィッツァーさんだが、ボストン・マラソンへの参加は1976年以来。マラソン自体も2011年以来だという。

スウィッツァーさんによれば、レースに参加することで障壁をなくそうということは考えていなかったという。女性の参加者という意味では、その前年にロベルタ・ギブさんがゼッケンをつけない形でレースを完走していた。

しかし、スウィッツァーさんのレースを妨害しようとした大会当局者をとらえた写真がその後の人生の行方に影響を与えたという。

スウィッツァーさんは、ギブさんと違って、「K・V・スウィッツァー」というイニシャルを記入することで、ゼッケンを手に入れた。スウィッツァーさんの理解では、レースに参加できるのが男性だけという明記された公式のルールは存在していなかったという。また、参加申し込みには性別を選ぶ欄もなかった。

当時は、女性がプロスポーツや競技スポーツに参加することはまれだった。スウィッツァーさんは男性のクロスカントリー・チームと練習していたものの、シラキュース大学のコーチも、「ひ弱な女性」にはマラソンは長すぎると語っていた。

スウィッツァーさんのゼッケン番号はそれ以来、逆境に立ち向かう女性ランナーの象徴ともなった。ボストン・マラソンでは、今年のレース後、261番をスウィッツァーさんの名誉をたたえて、欠番とする方針。

今年のボストン・マラソンは現地時間17日に行われる。

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