キャパニック選手に殺害脅迫、国歌演奏中の起立拒否 NFL

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膝をついて抗議の意思を示すコリン・キャパニック選手(右)ら

膝をついて抗議の意思を示すコリン・キャパニック選手(右)ら

(CNN) 米プロフットボールリーグ(NFL)のサンフランシスコ・フォーティナイナーズのクォーターバック、コリン・キャパニック選手は22日までに、人種に関する自身の見解を公にしたことが原因で複数の殺害脅迫を受けたと明らかにした。

キャパニック選手は、米国における黒人の抑圧が続いているなどとして、これに抗議するため、NFLで試合が始まる前の国歌演奏時に起立を拒否する運動を展開している。

キャパニック選手は以前にも、少数派に対する法執行機関当局者の態度が常に建設的だとは思えないなどと語っていた。20日には、オクラホマ州タルサで武器を所持していない黒人男性が警官により射殺された事件に言及し、「この運動の本質を表している典型的な事件だ」などと述べた。

キャパニック選手の一連の行動を受け、米国では人種間の不平等に関する議論が巻き起こっていた。キャパニック選手はこの数週間、こうした議論の最先端に立っていた。

米メディアのCSNベイエリアによると、キャパニック選手は20日、報道陣に対し、ソーシャルメディアなど複数の経路で殺害脅迫が寄せられていることを明らかにした。

こうした具体的な脅迫を行動に移す人物が現れる可能性について聞かれると、「脅迫が実行に移されれば、その原因は誰の目にも明らかだろう。それによりこの運動が今以上のスピードで進んでいく可能性もある」と述べた。

そのうえでキャパニック選手は「この国には愛国心に見せかけた形の人種差別が多くある」などと指摘した。

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