ロシアのドーピング問題、検査逃れが横行 WADA最新報告

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ロシア選手のドーピング検査の実態について、新たな報告書が発表された

ロシア選手のドーピング検査の実態について、新たな報告書が発表された

(CNN) 世界反ドーピング機関(WADA)は17日までに、ロシアのドーピング問題に関する新たな報告書を出し、ドーピング検査に賄賂や脅迫などの妨害行為が行われたと指摘した。

ロシア陸上界では国家ぐるみのドーピングが横行しているとの指摘から、昨年11月以降、同国選手の国際試合への出場が禁止されている。

今回の報告書の対象となったのは、昨年11月18日から今年5月29日までにロシアのスポーツ選手に実施した計2947件の検査だ。このうち拒否またはキャンセルされたものが736件。要請に応じた455件の検査でも、73件では選手本人がつかまらず、サンプルを回収することができなかった。また、52件で禁止薬物が検出された。

ある女子選手は「きれいな尿が入っていたとみられる」容器を体内に挿入するという手段で検査をごまかそうとした。だが床に内容物をこぼしてしまい失敗。そこで選手は検査官を買収しようとしたという。この選手の検査結果は陽性だった。

また検査官が軍事施設のある複数の都市に向かおうとした際には、武装した治安部隊員が国外退去処分をちらつかせて脅してきたり、スタッフの妨害に遭って競技会場に入るのが大幅に遅れたりしたという。

また、サンプルの輸送パッケージがロシア税関で開封されたり、検査機器が置かれた場所に選手が自由に出入りしていた例もあったとされる。

国際陸上競技連盟(IAAF)は17日にウィーンで理事会を開き、リオ五輪へのロシア陸上選手の出場を許可するかどうか決める予定だ。

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