建築家のザハ・ハディド氏死去 五輪会場などデザイン

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
新国立競技場の当初案も手掛けた建築家のザハ・ハディド氏が死去した

新国立競技場の当初案も手掛けた建築家のザハ・ハディド氏が死去した

(CNN) 英ロンドン五輪の水泳会場などのデザインを手がけたイラク出身の建築家、ザハ・ハディド氏が31日、米フロリダ州マイアミの病院で心臓発作のため死去した。65歳だった。

同氏の事務所によると、ハディド氏は気管支炎のため同病院に入院して治療を受けていた。

イラクの首都バグダッドで1950年に生まれ、レバノンにあるベイルート・アメリカン大学で数学を専攻。72年にロンドン建築協会の会員になり、79年に独立して事務所を開設した。

2004年に女性として初めてプリツカー建築賞を受賞したのに続き、英建築界で最大の栄誉とされる英王立建築家協会(RIBA)スターリング賞を2度受賞。16年にはRIBAの金メダルを受賞した。

同氏の建築は、最初の大型プロジェクトとして手がけたドイツのビトラ消防署(1993年)をはじめ、アゼルバイジャンのヘイダル・アリエフセンター(2013年)、北京の銀河SOHO(2012年)などが有名。米ハーバード大学やエール大学など各国の大学で教壇にも立った。

著名建築家のダニエル・リベスキンド氏は、「男性が独占する業界で女性が成功を収めるのが非常に困難だったことは誰もが知っており、同氏は真のパイオニアとして建築界の多くの女性に勇気を与えた」と指摘する。

RIBAのジェーン・ダンカン会長は「建築界はスターを失った」と述べ、ハディド氏の死を惜しんだ。

「Entertainment」のニュース

Video

Photo

注目ニュース

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]