ピストリウス被告に殺人罪を適用 南ア最高裁

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オスカー・ピストリウス被告

オスカー・ピストリウス被告

(CNN) 南アフリカの義足ランナー、オスカー・ピストリウス被告(29)が恋人を殺害した罪に問われた裁判の上訴審で、同国最高裁は3日、過失致死罪を適用した下級審の判断を覆し、量刑の重い殺人罪で有罪判決を言い渡した。

ピストリウス被告は2013年2月、プレトリア市内の自宅で、浴室にいた恋人のリーバ・スティーンカンプさんを銃で撃って死亡させた。ピストリウス被告は何者かが自宅に侵入したと思って撃ったと主張。下級審は過失致死罪を適用して禁錮5年の判決を言い渡したが、検察側がこの判断を不服として上訴していた。

最高裁のエリック・リーチ裁判官は、浴室の扉の向こうにいた相手が誰であれ、発砲すれば死亡することは予測できたはずだと指摘し、下級審の判断には「根本的な誤り」があると判断した。量刑はまだ言い渡されていない。

ピストリウス被告は刑務所で1年間服役した後、10月に自宅へ戻ることを許され、保護観察下に置かれている。

3日の公判はスティーンカンプさんの遺族も傍聴し、判決を聞いて涙を流した。

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