アマゾン、NY地下鉄広告を撤去 ナチス紋章など使用に苦情

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
第2次世界大戦で日独が勝利した仮想世界を描くアマゾン制作のドラマ=Amazon Studios

第2次世界大戦で日独が勝利した仮想世界を描くアマゾン制作のドラマ=Amazon Studios

(CNN) 米アマゾンは、自社の映像コンテンツ部門で制作したネット配信ドラマの広告をニューヨークの地下鉄から撤去することを決めた。ドラマに登場するナチス・ドイツのシンボルなどを載せた広告に対し、利用者らから苦情が寄せられたことが背景にあるとみられる。

ニューヨークの地下鉄を運行するMTAの広報担当者は24日、アマゾンが、当該の路線で展開するネット配信ドラマの宣伝キャンペーンを終了する決定を下したと明らかにした。「ザ・マン・イン・ザ・ハイ・キャッスル」と題されたこのドラマは、第2次世界大戦でドイツと日本が勝利し、米国の一部を支配下に置いた仮想の世界を描くSF作品。

キャンペーンの一環としてアマゾンは、内装にナチス・ドイツの国章や日本の旭日旗をあしらった特製の地下鉄車両1台を走らせているほか、路線内の260の駅にポスターを掲示している。

ただこれらの広告に対しては、ユダヤ人団体などから侮辱的だとする声が寄せられていた。またMTAにも、以前「イスラエル支持」を掲げた地下鉄広告の申し出を拒絶したことを引き合いに出し、公共機関としての中立性に疑問を投げかける意見がネットを中心に広がっていた。

「ザ・マン・イン・ザ・ハイ・キャッスル」の宣伝キャンペーンは当初、来月14日まで続く予定だった。中止の決定に関して、アマゾンにコメントを求めたが返答は得られなかった。

「Entertainment」のニュース

Video

Photo

注目ニュース

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]