タイタニック生存者の手紙、約140万円で落札

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手紙は有名ファッションデザイナーだったルーシー・ダフゴードン夫人がニューヨークの友人に宛てたもの

手紙は有名ファッションデザイナーだったルーシー・ダフゴードン夫人がニューヨークの友人に宛てたもの

(CNN) 1912年に起きた豪華客船タイタニック号沈没事故の生存者が書いた手紙が米ボストンで競売にかけられ、1万1875ドル(約140万円)で落札された。

手紙は、ロンドンの有名ファッションデザイナーだったルーシー・ダフ・ゴードンさんが米国の友人に書いたもので、日付は沈没事故の6週間後の1912年5月27日となっている。

事故当時、タイタニックには乗員・乗客合わせて2200人以上が乗っていたが、助かったのはその3分の1に満たなかった。もしすべての救命ボートに定員いっぱいまで人が乗っていたら、あと数百人が助かっていた可能性もある。しかし、ルーシーさんと夫のコスモさんが乗った救命ボートは定員40人だったにもかかわらず、実際乗っていたのは12人だった。

夫妻は、英国の事故調査委員会の調査で証言した唯一の乗客であり、さらにコスモさんが船員に金を渡して漕ぐ手を急がせ、他の乗客を救助しなかった疑惑が浮上。2人はタブロイド紙の格好なネタになった。

ルーシーさんの手紙には、当時、ルーシーさん夫妻が英国で受けた「ひどい仕打ち」への不満がつづられている。

またこの競売では、タイタニックで使用されていた一組のカップと受け皿が1万3750ドル(約160万円)で落札されたほか、米ロックバンド、グレイトフル・デッドのギター・ボーカル、ジェリー・ガルシアが1980年にニューヨークで出会ったモデルに送った手紙が3万2500ドル(約380万円)で落札された。

最高額で落札されたのは、米ロックバンド、ラモーンズのギタリスト、ジョニー・ラモーンが所有していたギターで、落札額は7万1875ドル(約850万円)だった。

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