世界陸上でロシアの女子選手同士がキス 同性愛規制法への抗議か

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ロシアで同性愛規制法が物議を呼ぶ中、同国の女性選手同士が表彰台でキスをした

ロシアで同性愛規制法が物議を呼ぶ中、同国の女性選手同士が表彰台でキスをした

(CNN) モスクワで開催された陸上の世界選手権で、女子4×400メートルリレーの金メダルを獲得したロシア選手2人が表彰台でキスを交わした。同国で同性愛の宣伝を規制する法律が成立したことに対する抗議ではないかと、物議を醸している。

ロシアのクセニヤ・リジョワ選手とタチアナ・フィロワ選手が表彰式で見せたキスは、「歓喜の表現か」「政治的な意思表示か」と議論を呼んでいる。

同国では最近、未成年者の前で同性愛者の権利や関係について話すなどの「宣伝行為」を禁止する法律が成立した。これに対して同性愛者擁護団体などが「ナチス・ドイツによるユダヤ人迫害や南アフリカの人種隔離政策に相当する」と強く反発し、2014年ソチ冬季五輪のボイコット運動にも発展。一方、ロシア当局は「差別ではなく、子どもを守るための法律だ」と主張している。

米調査機関ピュー・リサーチ・センターが最近世界各国で実施した世論調査によると、ロシアでは「同性愛は社会に受け入れられるべきではない」との意見が4分の3近くを占め、「受け入れられるべき」と考える人は16%にとどまった。

これに対し、米国では同性愛反対派が33%、擁護派が60%。英国では反対派18%に対して擁護派が76%と、ロシアとほぼ正反対の結果が出ている。

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