「アイアンマン3」がオープニング記録 中国向け編集が奏功

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「アイアンマン3」も大ヒット 中国の映画事情は

香港(CNN) 米ハリウッドのアクション大作「アイアンマン3」が中国で公開され、初日の興行成績が1億3000万人民元(約21億円)と過去最高を記録したことが6日までに分かった。日本を抜き、世界2位の映画マーケットとなった中国には映画会社からの熱い視線がそそがれている。

「アイアンマン3」の成功は、中国向けに作品を編集した成果といえそうだ。中国版の「アイアンマン3」には中国人俳優が演じる人物が登場するなど4分間のシーンが追加されている。

映画情報サイト「ボックスオフィスグル・ドット・コム」の編集者を務めるギテシュ・パンジャ氏はCNNの取材に対し、こうしたシーンが「プロパガンダぎりぎり」としながらも、そのおかげで中国市場での公開にこぎつけられたと説明する。

中国の映画市場は昨年、日本を抜き、世界2位の規模となった。中国の観客を取り込むことが出来た映画会社は大きな利益を得ることも可能となる。

しかし、そのためには、中国の検閲制度や規則などを回避することが必要だ。例えば、昨年公開された「レッド・ドーン」は中国軍による侵攻の場面を北朝鮮軍によるものに差し替えた。「メン・イン・ブラック3」はチャイナタウンでの銃撃戦の場面を丸々カットしている。

パンジャ氏は「米国の映画会社は中国市場への参入を渇望している」と指摘「中国という成長市場から収益を上げるための新しい方法を模索している。中国は中間層だけでも米国の人口全体を上回る規模があり、大きな潜在力を秘めている」と付け加えた。

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