ハリー・ポッター作者の大人向け小説発売、性や暴力の描写も

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ハリー・ポッター作者の大人向け小説発売

ロンドン(CNN) 大ヒット小説「ハリー・ポッター」シリーズ作者のJ・K・ローリングさんが手がけた初の大人向け小説「The Casual Vacancy」が27日、英国と米国で発売された。論評を見る限り、ハリー・ポッターとはまったく異なる趣の小説のようだ。

同書はイングランド西部の架空の町「パグフォード」を舞台に、教区会の議員の死亡に伴う選挙が行われるという設定で、狭い社会の中の不平等や政治問題を描き、性や暴力などの描写を絡めた。

ローリングさんのこれまでの作品との違いについて、米紙ニューヨーク・タイムズは「ハリー・ポッターの魔法の世界からは遠く離れたマグル(魔法使いではない人間)界が舞台。本書に魔法は登場しない。代わりに登場するのは、ハリーのおじやおばのように、自己中心的で狭量で高慢で他人の批判ばかりしている人物だ」と論評。「明らかに子ども向けの小説ではない。自殺、レイプ、ヘロイン中毒、暴力などの描写があふれている」と指摘した。

米誌タイムは「魔法を減らした大人向けのハリー・ポッターのようなものを想像していたが、まったく違っていた。現代のイングランドを描いた、壮大で野心的で素晴らしく、下卑ていておかしく、ひどく感情を揺さぶられ、とてつもなく雄弁な小説だ」との論評を掲載している。

電子版も同時に発売され、出版社のリトル・ブラウンや書店はベストセラーになると予想。ただ、徹夜の行列ができたハリー・ポッター発売時のような騒ぎにはならなかった。

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