北朝鮮、米国人男性を拘束 平壌空港で出国阻止

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北朝鮮、米国人男性を拘束

(CNN) 北朝鮮の平壌国際空港から出国しようとした米国籍の男性が、当局によって拘束された。米国務省が23日に明らかにした。

平壌科学技術大学によると、数週間前から同大学の教員をしていたキム・サンダク氏は、22日に平壌の空港で拘束された。「同大での教職とは無関係の問題に絡む捜査」に関連した拘束だったとしている。

同大は、キム氏が教職とは無関係にやったことについてはコメントできないと説明。大学の春季の授業などは平常通りに行われているとした。

韓国の聯合通信によると、拘束された米国籍の男性は教授だった。

北朝鮮で米国の利益代表を務めるスウェーデン大使館も、米国人が拘束されたことを確認。「男性は平壌発の便への搭乗を阻止された」と述べ、それ以上のコメントを避けている。

米国務省当局者は23日、「米国人が北朝鮮で拘束されたという情報については認識している」と述べ、米国人の保護を最優先する立場から、スウェーデン大使館と連携して対応に当たると説明した。

北朝鮮では現時点で分かっているだけで米国人2人が拘束されている。

北朝鮮は2016年、スパイ容疑で拘束していた韓国系米国人のキム・ドンチュル氏に対して、労働教化刑10年の判決を言い渡していた。キム氏は2015年10月にスパイ容疑で逮捕された。

北朝鮮はまた、米大学生のオットー・フレデリック・ワームビア氏に対し、政治標語の掲示物を取り外したことで労働教化刑15年を科す判決を出していた。ワームビア氏は16年に中国企業が主催したツアーに参加して北朝鮮を訪問したが、北朝鮮に対する敵対行為を行ったとして、帰りの飛行機に乗り込もうとしたところで拘束されていた。

これらとは別に、2013年以来、米国人2人と英国人記者1人が一時的に拘束され、後に解放されていた。

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