米国務長官、北朝鮮対応で軍事行動も「選択肢」

北朝鮮と韓国を隔てる非武装地帯(DMZ)を訪れたティラーソン国務長官

2017.03.18 Sat posted at 13:40 JST

ソウル(CNN) 東アジアを歴訪中のティラーソン米国務長官は17日、韓国の首都ソウルで尹炳世(ユンビョンセ)外相との共同記者会見を行い、挑発行為があれば北朝鮮に対する軍事行動も検討するとの方針を明らかにした。米政府が採用していた「戦略的忍耐」の政策は終わったと言明した。

ティラーソン氏はこの中で、事態が軍事紛争に発展するのは望まないとしつつも、「北朝鮮が韓国軍や米軍を脅かす行動に出れば、適切な対応が取られるだろう」と言及。「北朝鮮による兵器開発計画の脅威が、行動が必要とみられる水準にまで高まれば、その選択肢を俎上(そじょう)に載せる」と付け加えた。

トランプ米大統領は同日、ツイッターで北朝鮮を非難。「北朝鮮は非常に悪質な振る舞いをしている。彼らは長年、米国を手玉に取ってきた。中国の助けはほとんど無かった」と述べた。

ティラーソン氏は日中韓の3カ国を歴訪中。16日には東京で、北朝鮮の核開発を阻止しようとする過去20年間の取り組みは失敗に終わったと述べていた。18日には中国・北京を訪れる。

中国政府の高官によると、北朝鮮政府への歩み寄りの姿勢を示すために米国は韓国との合同軍事演習を中止するべきだとの中国の提案について、ティラーソン氏は受け入れていない。米政府としては、現時点ではいかなる協議も行う条件が整っていないとみているという。

韓国南部への配備が進められている米軍の高高度迎撃ミサイルシステム(THAAD)をめぐっては、中国に対し反対をやめるよう求めたほか、「THAADを必要な状況にさせている脅威に対処する」よう要求。また、韓国への報復行為を中止するよう中国政府に促した。