シリア北部の村で子どもら49人殺害、政権関与か

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難民キャンプの子どもたち。シリア北部の村で子どもら49人が殺害されたという

難民キャンプの子どもたち。シリア北部の村で子どもら49人が殺害されたという

(CNN) 英ロンドンに拠点を置く非政府組織(NGO)「シリア人権監視団」は21日、シリア北部アレッポ北方の村にアサド政権側とみられる部隊が攻め込み、少なくとも49人を殺害したと発表した。

死者の中には子ども10人、女性5人が含まれている。犠牲になったのはこの村にいた反体制派の戦闘員13人とその家族らで、大半が自宅で無抵抗のまま殺されたという。

シリア人権監視団によれば、政権側の部隊には、レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラなどから送り込まれた外国人戦闘員が参加していた。

また同日、アサド大統領の出身地であるラタキア県カルダハで爆発が起き、女性2人と兵士2人の少なくとも4人が死亡した。シリア国営テレビは、病院の駐車場で車に仕掛けられた爆弾が爆発したと伝えた。過去4年間にわたる内戦で、カルダハが爆弾事件の現場となったのは初めてとされる。

シリア人権監視団が同日発表した記録によると、シリアではこの1年間で民間人の死傷者が3万人以上に上った。

空爆やたる爆弾による死者は子ども1733人、女性969人を含む5812人。大半が政府軍による攻撃だという。

一方、国際テロ組織アルカイダ系のヌスラ戦線など、反体制派のイスラム武装組織による砲撃などで子ども234人、女性133人を含む民間人1102人が死亡した。

同組織は、全勢力に民間人や人口密集地への攻撃を控えるよう呼び掛けるとともに、同国における戦争犯罪の捜査を可能にする国連安全保障理事会決議の採択を求めている。

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