「ミニチュアバット」を全教員に支給、銃への対抗策 米

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教師に支給されるミニチュアバットを手に取るミルクリーク・タウンシップ教育行政区当局の責任者

教師に支給されるミニチュアバットを手に取るミルクリーク・タウンシップ教育行政区当局の責任者

(CNN) 米ペンシルベニア州エリー市郊外の教育行政区当局は14日まで、米国の学校で多発する銃乱射事件を受け、管内の全教師500人へのミニチュアの「野球バット」配給などを盛り込んだ新たな安全対策をまとめた。

ミルクリーク・タウンシップ教育行政区当局の責任者は、バットは銃撃犯に立ち向かう道具と指摘。普段は教室内の施錠された場所に保管され、学校封鎖など不測の事態が発生した際のみに使用出来るようにすると述べた。

このバットの長さは16インチ(約41センチ)で、野球場の売店で入手出来るような商品。バット支給にかかる経費は約1800ドル(約19万2600円)としている。

ただ、この対策案はソーシャルメディア上で嘲笑されており、同行政区のフェイスブックには「全米の物笑いの種」「ミニチュアバットで銃弾を犯人に打ち返すのか?」などの書き込みがあった。

同行政区当局は今月2日、新たな学校の安全対策を発表し、銃撃事件発生に備えた職員訓練も打ち出した。米フロリダ州パークランドの高校で今年2月起き17人が殺害された事件が契機で、全米の各学校行政区も同様の対策作りを進め教師の銃所持などの案が浮上している。

ミルクリーク・タウンシップ教育行政区当局の責任者は「バット武装」に対する賛否がメディアで報じられていることを受け、教師が戦わなければならない事態を象徴させた対策と主張。主要な抑止力とは受け止めていないことも指摘した。

地元の教師組合の責任者もテレビ局の取材にバット武装案を支持。事件が起き、手にするものが何もない時の道具とし、新たな安全対策の主眼の1つは「応戦する」気構えを打ち出していると述べた。

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