自殺防止ネットを新設へ、米ゴールデンゲートブリッジ

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自殺防止ネットの完成予想図

自殺防止ネットの完成予想図

(CNN) 米サンフランシスコの観光名所「ゴールデンゲートブリッジ」の運用管理当局は16日までに、同橋の両側に自殺防止用のネットを張る工事を来年開始し、2021年の完工を目指す計画を明らかにした。

工費は2億1100万ドル(約226億円)で、サンフランシスコ市の交通行政当局、カリフォルニア州交通局、同橋の運用管理団体などからの拠出や民間などからの献金で賄う方針。

同橋は高い自殺発生率でも有名。橋梁(きょうりょう)利用の自殺阻止の運動を進める団体「ブリッジ・レール・ファンデーション」によると、ゴールデンゲートブリッジでの自殺による死亡者は1937年の完成以降、これまで約1700人に達した。

このほど催されたネット建設の起工式に参加した同州選出のダイアン・ファインスタイン上院議員(民主党)によると、同橋から飛び降り自殺を図った死亡者は昨年通年で39人だった。

ゴールデンゲートブリッジの長さは1.7マイル(約2.7キロ)で、自殺防止用のネットは橋から長さ20フィート(約6.1メートル)分、外へ張り出す。ネットの材料はステンレス鋼で軽量だが、人命を救う十分な強度はあるとしている。ネット工事へ向けた最初の措置として、橋脚などの周囲にフェンスを設ける作業は来月から始まる。

自殺防止用ネットの長期的な効果について運用管理当局は同橋を対象にした1978年の調査報告書や米ハーバード公衆衛生大学院の研究報告書に言及。両報告書は、飛び降り自殺を阻止された該当者の90%はその後、自殺はせず死去していたと結論付けていたとした。

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