NASA、銀河の数を2兆個と発表 従来推定の10倍に

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観測可能な銀河の数は、従来推定の10倍に相当する2兆個に上ることが分かった

観測可能な銀河の数は、従来推定の10倍に相当する2兆個に上ることが分かった

(CNN) 米航空宇宙局(NASA)は13日、観測可能な宇宙の範囲内にある銀河の数は2兆個と、これまで推定されてきた数の10倍に上ると発表した。英ノッティンガム大学の研究チームが数学モデルを駆使し、現在の望遠鏡では見ることのできない銀河の数も含め算出した。

天文学者らは1990年代半ば、ハッブル宇宙望遠鏡による発見も踏まえ、銀河の数を2000億個とする見解に至っていた。

だがこのほど、ノッティンガム大学の研究チームが新たな結論を引き出した。

これによると、はるか昔の宇宙では銀河の多くが密集していた。小規模で放つ光も弱い銀河は大きな銀河に飲み込まれていき、この過程で宇宙内における銀河の密度は低下した。

研究チームは今回、ハッブル望遠鏡の新旧の画像を調査。さらに新しい数学モデルを使い、観測可能な範囲内にありながら現在の望遠鏡では見ることができない銀河の数を推定した。

この結果、90パーセント以上の銀河は放つ光があまりに弱いか、非常に遠くにあるため、最も強力な望遠鏡を使っても観測できないことが分かった。

ただ現在、ハッブル望遠鏡よりも巨大なジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)の開発が進められている。JWSTは赤外線領域での観測に利用され、130億年前の光をとらえることが可能。これにより、最初期の宇宙の様子を調査できるようになると期待されている。

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