シリア攻撃で防衛関連株が上昇、「トマホーク」製造元など

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ニューヨーク(CNNMoney) 米軍によるシリア攻撃を受け米国の軍事関連企業の株は7日の午前中などの取引で買いが目立つ動きを見せた。

これらの企業には、シリアのアサド政権軍の空軍基地への攻撃に使われた巡航ミサイル「トマホーク」の製造元である「レイセオン」社も含まれる。投資家が、米国防総省は今後、同ミサイルの追加調達を進めると判断した可能性もある。

国防総省は昨年2月、2017会計年度での予算編成で、海軍の5年間におけるトマホーク4000発の確保のため20億ドルの配分を求めた。

7日の取引ではロッキード・マーチンやゼネラル・ダイナミックス、ノースロップ・グラマンなどの軍事関連企業の株も人気を集めた。レイセオンと協力してミサイル「ジャベリン」を製造する他、「ヘルファイア」ミサイルも手掛けるロッキード・マーチンの株価は約1%増となった。

トランプ大統領やマティス国防長官が2018会計年度の編成でトマホーク調達のための予算増額を正式に求めるのかは不明。ただ、トランプ氏は先月示した予算案の概要では国防費の大幅な積み上げを要求していた。増額要求の主要な理由として戦闘艦船、戦闘機やミサイルの拡充や性能改善などに言及していた。

米議会上院のマケイン軍事委員会委員長も今年1月下旬に公表した国防費の提案で先端的なミサイル技術への一層の投資が重要との見解を示していた。

これらの事情を勘案すれば米国の軍事関連企業の株が年内を通して人気銘柄となる可能性もある。

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