ザトウクジラの口に飲み込まれたダイバー、吐き出されて助かる 米

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ダイビング中、ザトウクジラに飲み込まれるも吐き出され、生還したパッカードさん/WBZ

ダイビング中、ザトウクジラに飲み込まれるも吐き出され、生還したパッカードさん/WBZ

(CNN) 米マサチューセッツ州ケープコッドで11日、ダイバーの男性がザトウクジラの口に飲み込まれたものの、吐き出されて助かる出来事があった。男性は危うくクジラの餌になるところだった。

マイケル・パッカードさんはこの日、同州プロビンスタウン沖でロブスター漁のためのダイビングをしていた時、不意にクジラに襲われた。

パッカードさんはCNN提携局WBZに対し、「13.7メートルほど潜ったところで突然、大きな衝撃を感じて、すべてが真っ暗になった」と説明。最初はサメに噛(か)まれたのかと思ったと振り返る。

その後、周囲を触ってみたところサメの歯はなく、痛みもないことに気付いた。それで「ここはクジラの口の中だ。クジラは私を飲み込もうとしている」と分かったという。

パッカードさんは「OK、これで最後だ。私は死ぬんだ」と覚悟して、子どもや妻のことを思い浮かべた。「脱出の道はなかった」

だが、クジラの顎(あご)に入って30秒ほど経過したとみられる時、クジラは素早く海面に浮上して、パッカードさんを吐き出した。

パッカードさんは仲間の手で水中から引き上げられ、岸に運ばれると、近くの病院に搬送された。最終的には、「傷だらけ」になったものの無事だった。

地元施設でザトウクジラ研究の責任者を務める生物学者、ジューク・ロビンスさんは今回の件について、偶然の出来事だった可能性が高いと説明。「普段、ザトウクジラはこんなことはしない」と語る。

ロビンス氏によると、ザトウクジラはランジフィーディング(突進採餌)と呼ばれる方法により、素早く動きながら大量の食べ物を丸のみしようとすることが多い。その場合、クジラは必ずしも口に入れるものを全て確認しているわけではないという。

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