新発見の系外惑星、水の雲が存在する可能性 米研究

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地球から約90光年離れた「TOI―1231b」のイメージ/JPL-Caltech/NASA

地球から約90光年離れた「TOI―1231b」のイメージ/JPL-Caltech/NASA

(CNN) 米ニューメキシコ大学などの研究チームがこのほど、地球から90光年離れた系外惑星に水の雲が存在する可能性を突き止めた。研究結果をまとめた論文は、天文学誌「アストロノミカル・ジャーナル」に掲載される予定。

系外惑星とは、太陽系の外に位置する惑星のことを言う。今回の系外惑星は「TOIー1231b」と呼ばれ、恒星の周りを24日周期で回る。

この恒星は「NLTT24399」と名付けられた赤色矮星(わいせい)(M型矮星)で、太陽のような恒星よりも小さく暗い。

論文の共著者を務めたニューメキシコ大物理天文学部のダイアナ・ドラゴミール助教は声明で、「TOIー1231bは恒星までの距離が地球から太陽までに比べ8倍近いものの、温度の点では地球に似ている。周回する恒星の温度や明るさが太陽よりも低いためだ」と指摘した。

TOIー1231bのサイズは地球より大きく、海王星より若干小さい程度。「サブ海王星」と呼ぶことも可能だという。

研究チームは今回、同星の半径と質量を突き止めることに成功し、これを踏まえて密度の計算や組成の推定を行った。

同星は密度が低く、地球のような岩石惑星ではなくガス惑星であることがうかがえる。ただ、組成や大気について確かなことは研究者にも分かっていない。

研究チームによると、TOIー1231bの平均温度は60度で、将来的に大気研究の対象となる小型惑星の中でも特に低温となる。系外惑星の温度が低いほど、大気中に雲が存在する可能性は高まる。

2015年に発見された小型の系外惑星「K2ー18b」では、最近詳細な観察を行った結果、大気中に水がある証拠が見つかっていた。

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