土星の鮮明画像、ハッブル宇宙望遠鏡がとらえる 夏季で色に変化も

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土星の北半球の画像/NASA/ESA/A. SIMON/M.H. WONG/OPAL TEAM

土星の北半球の画像/NASA/ESA/A. SIMON/M.H. WONG/OPAL TEAM

(CNN) 米航空宇宙局(NASA)がこのほどハッブル宇宙望遠鏡で観測した土星の驚くほど鮮明な画像を公開した。

画像が撮影されたのは今月4日。NASAが23日に発表した声明によると、この時の土星は地球から約13億5000万キロ離れていた。

画像は土星の北半球が夏の間どのような状態になるかを示している。その中心は地球に向かって傾き、全体的にやや赤みがかったもやが広がっているのが分かる。

土星は大気のほとんどが水素でできているほか、少量のヘリウムやアンモニア、メタン、水蒸気、炭化水素で構成されているため、おおよその見た目は黄褐色となる。

研究者らによると今回の色調の変化は、太陽光がより多く当たることによる温度上昇の結果と想定される。高温の状態は、土星の大気の循環やそこに含まれる氷の状態に影響を及ぼす可能性がある。

また別の可能性として、太陽光の増加により、生成される光化学ヘイズの量に変化が生じているとの見方もできるという。

画像を注視すると、冬に相当する南極部分は青い色調を帯びているのが確認できる。

NASAゴダード宇宙飛行センターのエイミー・サイモン主任研究員は、数年にわたったものであっても土星における季節的な変化を目の当たりにできるのは信じられないことだとの認識を示した。

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