長年続いた激しい頭痛、脳内の寄生虫が原因だった 米テキサス州

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頭痛を訴えた男性「脳内に寄生虫」と診断 米テキサス州

(CNN) 長年にわたってひどい頭痛に悩まされていた米テキサス州の男性が、脳内に条虫が寄生していると診断され、病院で寄生虫を取り除く手術を受けた。受診がもう少し遅ければ、命を落としていたかもしれないと主治医は話している。

患者のジェラルド・モクテスマさん(40)は何年も前から頭が割れるような頭痛に見舞われていたといい、強いめまいに襲われて意識を失ったことをきっかけに、テキサス州オースティンの病院を受診した。

MRI検査の結果、脳が圧迫されて生命を脅かしかねない状態だったことが判明。原因は、第4脳室の脳脊髄(せきずい)液の中に何匹も詰まっていた条虫の幼虫だった。

こうした症例は、脳内で寄生虫の嚢胞(のうほう)が発達して起きる「神経嚢虫症」と呼ばれる。

モクテスマさんのような症例はまれで、米疾病対策センター(CDC)によれば、米国内での神経嚢虫症の症例は、年間約1000例前後にとどまる。

医師によると、寄生虫がモクテスマさんの体内に侵入したのは、メキシコに住んでいた時だったと思われる。しかしメキシコから米国に移住したのは14年以上前だった。つまり、条虫は10年以上もモクテスマさんの体内に寄生していた可能性がある。

条虫は火が通っていない豚肉や、条虫の卵が付いた食品や水、土壌などを通じて人に感染し、通常は腸に寄生する。条虫が寄生していながら、そのことに気付いていない人も多いという。

モクテスマさんは、病院で条虫を取り除く緊急手術を受けて順調に回復。その後は頭痛も消えて仕事に復帰している。

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