肉に関連した慣用句は差別的?、動物保護団体が言い換えを提案

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「家にベーコンを持ち帰る」という表現は差別的?/Joe Raedle/Getty Images

「家にベーコンを持ち帰る」という表現は差別的?/Joe Raedle/Getty Images

(CNN) 米国の動物保護団体PETAは5日、無駄なことを繰り返すといった意味の「死に馬にむち打つ(flog a dead horse)」や、恐れずに難局に立ち向かうことを表現する「牛の角を捕まえる(take the bull by the horns)」といった食肉に関連する慣用句は同性愛嫌悪や人種差別と同質だとして、代わりの表現を提案した。ただ、こうした提案には批判の声も出ている。

PETAはツイッターで「人種差別や同性愛嫌悪、障害者差別の言葉遣いが認められなくなったのと同様、ありのままの動物を認める人が増えるにつれ、動物への残虐行為を軽くみる表現も消えるだろう」と指摘。生活費を稼ぐことを意味する「家にベーコンを持ち帰る」に代わり、「ベーグルを持ち帰る」が使われるようになると主張した。

代替表現の候補を示した図表では、「一石二鳥」に代わり「一スコーン二鳥」、「モルモットになる」ではなく「試験管になる」などの言いまわしを提案している。

そのうえで「言葉は重要だ。社会正義に関する理解が進むにつれて、言語も発展していく」とした。

ただツイッターでは、人種差別や同性愛嫌悪になぞらえたことが反発を呼び、人種やジェンダーの問題を矮小(わいしょう)化するものだとの指摘も一部で出ている。菜食主義者のイメージが悪くなるという声も上がった。

英国では先月、スウォンジー大学の研究者が、菜食主義をめぐる意識の高まりを受けて新しい表現が登場するかもしれないと指摘していた。

法律面では既にこの問題への取り組みが進んでいる。先週には、倫理的菜食主義が宗教と同じ保護を受ける「哲学的信念」に当たるかどうか、英裁判所による判断を示す予定が発表されていた。

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