新婚の妻に「バット」贈呈、夫の飲酒とDVに対抗 インド

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州首相(中央)とバットを受け取った新婦ら

州首相(中央)とバットを受け取った新婦ら

(CNN) インド中部マディヤプラデシュ州でこのほど行われた700組の集団結婚式で、州首相が新婦のために、木製バット1万本を贈呈する出来事あった。同地の女性にとって深刻な問題となっている飲酒や家庭内暴力(ドメスティックバイオレンス、DV)に対抗するためとしている。

集団結婚式は4月30日、同州の貧困地区で行われた。この地区の女性にとって、飲酒は深刻な問題になっていると州首相は述べ、「この村へ行くと、女性全員からアルコールを禁止してほしいと頼まれる」と話している。

夫が稼ぎをすべて飲酒に費やしてしまい、生活費がほとんど残らない世帯もあるという。「世帯収入が100ルピーあれば、少なくとも50ルピーはアルコールに費やされる」と州首相。そうした世帯では、妻が夫から暴力を受けることも多いと指摘する。

贈呈されたのはヒンディー語で「モグリ」と呼ばれるバットで、伝統的に衣類の洗濯に使われてきた。しかし州首相は、「複数の用途」があると言明し、自衛のために使ってほしいと強調した。

バットの片面には「このバットはアルコール依存症の改革のために贈呈」、もう一方の面には「警察は何も言わない」という文字が刻まれている。

集団結婚式ではバットのほかにも、調理器具やベッド、携帯電話のための補助金が贈られた。

インド政府は全土で飲酒に対する規制の強化に乗り出している。4州では特定の種類のアルコール類が禁止され、4月には最高裁が、幹線道路の500メートル以内にある全店舗に対し、酒類の販売禁止を言い渡した。

祝日や選挙の投票日には、酒類の販売を控える呼びかけも定期的に行われている。

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