インド、今年の夏も猛暑の予測 死者数増加の懸念

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インドでは今年も記録的な暑さが猛威を振るうとみられる

インドでは今年も記録的な暑さが猛威を振るうとみられる

ニューデリー(CNN) インドの気象当局は25日までに、今年の夏の気候について、国内で最も暑い地域での平均気温が1度上昇するとの予測を発表した。ラジャスタン州やマハラシュトラ州では、今月時点ですでに45度を超える暑さを記録している。

インドはここ数年続けて記録的な猛暑に見舞われており、暑さや干ばつで多数の死者を出す事態となっている。2015年には2300人以上が死亡。16年も最高気温が51度に達する中、数百人が死亡した。

今年もそれに匹敵する暑さが予想される。今月18日、首都のニューデリーの最高気温は4月としては10年以来の暑さとなる43.7度にまで上昇した。

CNNの気象専門家、テイラー・ウォード氏は、3カ月に渡って平均気温が1度上昇すればその影響は「相当なものになる」と指摘。高温の期間がより長く続くことで、熱波による死者が増える可能性が出てくる。

国内で公衆衛生の研究機関に所属する専門家によれば、様々な州で暑さに対する早期警戒システムの導入や一般への注意喚起プログラム、医療人材の訓練強化といった取り組みを導入している。

ただ各地の熱中症の死亡事例を体系的に報告する仕組みはまだ確立されておらず、前年を大幅に下回った16年の死者数についても、「実際より極端に少なく報告された」結果である可能性が高いと、この専門家はみている。

インド自然災害管理局(NDMA)でコンサルタントを務めるアナップ・シュリバスタバ氏によると、現時点で今年の暑さへの対策を準備している州の数は11。多くの州はそうした計画を策定していないが、NDMAから地方政府に対して取り組みを強制することはできないという。

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