死海文書が眠る洞窟、新たに発見 60年ぶり
巻物には何も書かれていなかったが、取り組みは無駄には終わらなかった。
洞窟の崩落は意図的なものであることがすぐに判明した。約4.8メートルから約6メートルの長さの洞窟が隠れていた。ガットフェルド博士によれば、ふた付きの壊れた瓶を3つほど発見した。このほかにも、布製のカバーや巻物を入れた瓶にまかれていた革ひもも見つかった。
研究チームは、盗掘者が1950年代ごろに洞窟をあさったとみている。
ガットフェルド博士は今回の発見によって、当局や研究者がクムランにあるすべての洞窟の調査に乗り出すのではないかとみている。博士は、60年たっても新たな発見につながる新しい洞窟が発見されたことで非常に前向きになっていると語った。