感染症撲滅へ、武器は「蚊の工場」<6> 蚊を解き放つ

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蚊を放つスタッフ

蚊を放つスタッフ

中国・広州(CNN) 米ミシガン州立大学の研究者で昆虫学者のジーヨン・シー氏の研究チームは週3回、1時間かけて島に通う。工場で生産した蚊を島で解き放つためだ。

前回「感染症撲滅へ、武器は『蚊の工場』<5> 実効性に疑問の声も」はこちら

村民とともに暮らすコミュニティーアシスタントも、同プログラムの成功率を評価するために島の蚊の数を監視している。

島には雌の蚊にとって好ましい繁殖地を再現したオビトラップと呼ばれるちょうちん型の装置があちこちに設置されており、アシスタントらは毎週その中で産まれた卵を採取し、それらをインキュベーターの中に入れ、孵化(ふか)するか観察する。また野生の雌の数も減らす必要があるため、それらを捕獲するためのわなも仕掛けられている。

「わなの中に産まれた卵の数と孵化率を見れば、どれだけ蚊が減少しているかが分かる」とシー氏は語る。

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