羽毛の生えた恐竜の尾、琥珀の中から発見 体色など解明へ

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肉食でありながらスズメほどの大きさだったというコエルロサウルス

肉食でありながらスズメほどの大きさだったというコエルロサウルス

コエルロサウルスの尾はネズミのしっぽのような形に鳥のような羽毛が生えていたとマケラー氏は推定し、「羽毛の生えた恐竜の発見が増え、そうした羽毛がどれほど広く分布していたかが分かるにつれ、恐竜がうろこに覆われたベロキラプトルのような姿だった可能性はますます低くなり、全体的には鳥にずっと近い姿になってきた」と解説。「私たちがかつて考えていたような、ゴジラ型のうろこを持った怪獣とはほど遠い」と指摘した。

地層で圧縮された化石と違って、琥珀の標本からはある程度正確に恐竜の姿を推定できる。

琥珀の中の羽毛を顕微鏡で観察した結果、この恐竜の色は栗色と白だったことがうかがえるという。

これまでの研究で恐竜がどんな色をしていたかを調べるためには、羽毛の中のメラノソームと呼ばれる細胞小器官から情報を取り出して、鳥の羽と比較する複雑な作業が必要だった。

映画「ジュラシック・パーク」では、科学者が琥珀に閉じ込められた昆虫の体内に見つかった血液から恐竜のDNAを抽出する場面もある。

マケラー氏によると、琥珀の中の恐竜の尾からは軟組織と腐敗した血液が見つかったものの、遺伝物質は残っていなかった。「残念ながら、ジュラシックパークはまだ完全にSFの領域にある」と同氏はコメントしている。

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