ドードーの全身骨格、4800万円で落札 世界に12体のみ

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17世紀に絶滅したドードーの全身骨格がオークションで落札された

17世紀に絶滅したドードーの全身骨格がオークションで落札された

ロンドン(CNN) 17世紀に絶滅した飛べない鳥「ドードー」のほぼ完全な全身骨格が、英国のオークションで34万6300ポンド(約4850万円)で落札されたことが24日までに分かった。同様の全身骨格は世界に12体しかなく、絶滅種の姿を伝える数少ない資料として、極めて高い価値を有するとされる。

骨格はある収集家が1970年代から買い集めていた各部位の骨を組み合わせたもの。英イングランド南部のサセックス州で開催された今回のオークションでの目玉の品とみられていた。

ドードーはかつてインド洋に浮かぶモーリシャス島に生息しており、16世紀にヨーロッパ人によって発見されたが、その後の乱獲などが原因で1681年までに絶滅した。現存するドードーの全身骨格はほとんどがロンドン、パリ、ワシントンなどの自然史博物館に所蔵されている。

ドードーに関する著書があり、専門家として今回のオークションにも携わったエロル・フラー氏によれば、同一のドードーの全身骨格は1体しか存在しておらず、残りは複数の異なるドードーの骨の組み合わせだという。

同氏はCNNの取材に対し「ドードーと言えば19世紀のルイス・キャロルの児童小説『不思議の国のアリス』にキャラクターとして登場することで有名だが、それ以前から絶滅動物の代表的な存在とみなされてきた。人間の活動が自然環境にどれほど短期間で影響を及ぼすのかを示す事例となっている」と語った。

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