米カジノ、44億円の当たりは「無効」 代わりにステーキ提供

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44億円相当の大当たりを示す画面を撮影するカトリーナ・ブックマンさん

44億円相当の大当たりを示す画面を撮影するカトリーナ・ブックマンさん

(CNN) 米ニューヨーク市クイーンズにあるカジノで、スロットマシーンで4294万9672ドル(約44億円)を引き当てたとしてディスプレーの前で自撮りまでした女性が、金額の表示は機械の不具合によるもので、結果は無効だと告げられる憂き目に遭っていたことが3日までに分かった。女性には代わりに同カジノからステーキのディナーがごちそうされた。

カトリーナ・ブックマンさんは8月下旬、クイーンズにあるカジノのスロットマシーンで大当たりを引き当てた。ブックマンさんは4294万9672ドルとの金額が表示されたディスプレーの前で、興奮した自身の様子を撮影。この金額は米国のスロットマシーンによる賞金としては史上最高額となるはずだった。

だが、ブックマンさんが翌日、正確な賞金額を確かめるためにカジノに戻ったところ、従業員から興奮を台無しにする言葉が告げられた。賞金内容について尋ねると、「1銭も獲得してません」との返答が帰ってきたという。マシーンにより印字された実際の獲得金額は2.25ドルで、カジノ側はこれを支払う意向を申し出ている。

ニューヨーク州の賭博規制当局によると、ブックマンさんが使っていたスロットマシーンは機械の不具合を起こしていたという。このマシーンには同カジノ内の他のものと同様、機械の不具合の場合は獲得賞金やプレー結果が無効になるとのただし書きが添えられている。

ブックマンさんはCNN系列局WABCの取材に、「私の頭に浮かんだのは家族のことだけ」と声を震わせながら答えた。ブックマンさんは里親の家庭で育ち、シングルマザーとして4人の子どもを育てていた。

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