トナカイ323頭、雷に打たれ死ぬ ノルウェー

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国立公園内に大量のトナカイの死骸が散乱=ノルウェー環境保護局

国立公園内に大量のトナカイの死骸が散乱=ノルウェー環境保護局

(CNN) ノルウェー南部のハダンゲルビッダ国立公園に生息する野生のトナカイ323頭が、このほど起きた1度の落雷により大量死した。ノルウェー環境保護局が明らかにした。

同局が28日に公表した写真には、公園内の平原に見渡す限りトナカイの死骸が散乱する光景が写っている。同公園は欧州最大の野生のトナカイの生息地。

死骸は週末にかけて暴風雨が通過した後に、同局の係員が発見した。野生生物が落雷で死ぬことはあっても、これほどの大量死は見たことがないと同局広報は指摘。落雷があった26日は、悪天候の中でトナカイの群れが身を寄せ合っていたところを雷に打たれ、大量死したのではないかと推測している。

現場は普段、人がほとんど立ち入ることのない地域だが、この時期はトナカイの狩猟シーズン中に当たり、監視員が出かけて死骸を発見した。まだ息があった5頭も安楽死させなければならなかったという。

同局は死んだトナカイから試料を採取して生態調査に役立てる方針。

死骸は29日もまだ現場に残されている。野生生物の死骸は放置するのが通常だが、今回は数があまりに多いため、別の対応を検討しているという。

動物の落雷被害では、オーストラリアで2005年に牛68頭が雷に打たれて死んでいた。

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