米モンタナ州で発見の恐竜化石、新種と判明

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「ジュディス」の頭蓋骨と、カナダ自然博物館のジョーダン・マロン博士=同博物館提供

「ジュディス」の頭蓋骨と、カナダ自然博物館のジョーダン・マロン博士=同博物館提供

(CNN) 米中西部モンタナ州で2005年、古生物学の愛好家により偶然発見された化石が、新種の恐竜のものだったことが判明した。研究者らが20日までに米学術誌「プロスワン」に発表した。

モンタナ州ジュディスリバー層で発見されたことにちなみ「ジュディス」と命名された。角を持つ草食の恐竜で、トリケラトプスに似ているが、首の後ろにある襟飾り(フリル)が骨状の突起を持ち前方にカールするなど独特の形状をしていたことから新種と判明した。

学名は「スピクリピウス・シッポルム」。頭部から首にかけ多数の突起があることから、ラテン語で「突起を持つ盾」を表す「スピクリピウス」を使用。「シッポルム」は化石を発見したビル・シップ博士の名前から取られた。

シップ氏は定年退職した核物理学者。恐竜の化石が多く出土することで知られるモンタナ州に移り住んで以来、古生物学への興味を深めていたという。

シップ氏は2005年、仲間の愛好家とともに自身の所有する土地を散策していたところ、地面から骨が飛び出ているのを発見。後にジュディスの大腿(だいたい)骨の一部であることが判明した。同氏の声明によると、化石の探索に出かけたのはこの時が初めてで、新種を発見することになるとは予想していなかったという。

研究チームが2年かけて一帯に散らばっていた化石を発掘。頭蓋(ずがい)骨の半分や脚の骨の一部などを発見した。さらに2年かけて骨を洗い、最終的に骨格を組み上げることに成功した。

ジュディスの復元骨格は、シップ氏から化石を買い取ったカナダ自然博物館で5月24日から展示される予定。

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