世界最大の粒子加速器が稼働停止、原因はイタチ スイス

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スイスとフランスの国境をまたいで設置されている世界最大の粒子加速器LHC

スイスとフランスの国境をまたいで設置されている世界最大の粒子加速器LHC

(CNN) スイス・ジュネーブ郊外にある世界最大の粒子加速器LHCを運営する欧州合同原子核研究機関(CERN)は29日、LHCで同日停電が発生し、稼働が停止したと報告した。停電の原因は変圧器の配線をかじった小動物の「イタチ」であることが判明した。

CNNの取材に応じたCERNの報道担当者によると、LHCの主要棟の外にある電力関連施設の内部で黒焦げになったイタチの死体が見付かったという。この変圧器は66キロボルトの電圧を処理している。1キロボルトは1000ボルトに相当する。

停電はCERNの他の施設にも波及した。復旧作業を行ったとしても、停止したLHCの再開には少なくとも1週間掛かる見通し。

CERNの運営が動物の施設への侵入などで障害を受けたのは今回が初めてではない。施設はフランスとスイスの国境地帯にまたがる遠隔地にある。2009年には鳥がパンのバゲットの一部を電気系統システムに落として漏電を生じさせ、業務が短時間止まる障害もあった。

LHCでは電子や陽子などを光速近くまでに加速し、衝突させる実験などを実施している。

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