小惑星衝突前からすでに「衰退」、恐竜絶滅で新説

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恐竜の絶滅に関して、新しい説が発表された

恐竜の絶滅に関して、新しい説が発表された

(CNN) 恐竜は絶滅のきっかけになったとされる小惑星の衝突より少なくとも5000万年前から、すでに衰退が始まっていた――。英レディング大学の古生物学者らがこのほど新たな説を発表した。

同大学のマナブ・サカモト博士らが18日発行の科学誌、米科学アカデミー紀要(PNAS)に発表した論文によると、恐竜は小惑星が地球に衝突した時点で、すでに「進化論的な意味で最盛期を過ぎていたこと」が明らかになった。

衝突が起きる数百万年前から恐竜の多様性が低下し、種類を問わず衰退傾向にあったとみられる。

研究チームは化石から得られる情報やコンピューターによる統計に基づいて恐竜の系統図を分析し、この結果を導き出した。

共同執筆者、英ブリストル大学のマイク・ベンソン教授は報道発表の中で「あらゆる証拠から、恐竜が種を分化させるスピードは落ちていたことがうかがえる」と指摘。結果として、小惑星衝突による環境の激変から立ち直れなくなっていた可能性が高いという。

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