NASAの「空飛ぶ円盤」、ハワイで飛行実験

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火星有人探査の鍵を握る「低密度超音速減速機(LDSD)」

火星有人探査の鍵を握る「低密度超音速減速機(LDSD)」

(CNN) 米航空宇宙局(NASA)はハワイで現地時間の3日、円盤型の実験機の飛行テストを実施する。新開発の超音速パラシュートの性能を試すためのもので、NASAが目指す火星への有人飛行の実現に向けた鍵を握る。

実験は当初2日に予定されていたが、海上が荒れたため3日に延期された。3日の天候が安定すれば、円盤型の「低密度超音速減速機(LDSD)」を搭載した実験機を、巨大な気球で地上12万フィート(約36キロ)の高さまで飛ばす予定だ。

LDSDは上空でロケットを噴射して、全長30メートルの超音速パラシュートを展開。減速しながら降下する。地上では円盤に取り付けた4台のカメラからの映像を生中継する。最終的に実験機は海上に着水させ、回収することになっている。

LDSDは昨年、ハワイのカウアイ島にある米海軍基地で初の実験が行われたが、この時はパラシュートをうまく膨らますことができなかった。

今回使われる「超音速リングセールパラシュート」は、火星で使う目的でテストした超音速パラシュートの中では最大の大きさになるという。

パラシュートは火星への着陸に向けた最終段階で、大気圏に突入して減速するために使われる。現在の技術は1976年に無人探査機を火星に送り込んだNASAの「バイキング計画」のパラシュートを踏襲しているが、大型化する次世代の宇宙船を無事着陸させるためには新しい技術の開発や改善が不可欠になる。

NASAはウェブサイト上で「有人探査の実現に向け、宇宙船を火星の地表に安全に着陸させる必要がある。宇宙船は長期滞在の要員を乗せるために大型化、重量化する」と説明している。

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