釣り糸が絡んだ子イルカ、1カ月がかりで捜索救助

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フロリダ沖で発見された釣り糸が食い込んだイルカの子ども=NOAA提供

フロリダ沖で発見された釣り糸が食い込んだイルカの子ども=NOAA提供

(CNN) 米フロリダ州東部の沿岸で、口の周りに釣り糸が食い込んだイルカの子どもが見つかり、米海洋大気局(NOAA)など12機関の船舶7隻と職員35人が出動して2日がかりで捜索救助作業を行った。発見して対応が必要かどうかを見極めるまでには1カ月かかった。

釣り糸が巻き付いたイルカは、同州沖でボートに乗っていたカップルが見つけて1月18日に海洋学研究所に連絡。同研究所が捜索に乗り出し、2月9日にイルカの親子を発見してNOAAに写真を送った。

写真を調べたところ、釣り糸は上あごに巻き付いて組織に食い込み、骨まで達していることが分かった。餌を食べられなくなって感染症を引き起こす可能性もあり、命取りになりかねないという専門家の判断を受けて救助に乗り出すことになった。

次の段階はイルカの親子を再び見つけることだった。母イルカの背びれの特徴をもとに記録をたどって生息範囲を割り出し捜索を行った結果、3月6日に親子を発見。約1時間かけて親子イルカを捕獲し、絡んでいた釣り糸をほどくことに成功した。

釣り糸を除けば親子とも元気そうな様子で、子イルカには抗生剤を投与し、母イルカには無線発信器を装着して海へ放したという。

イルカのような海洋哺乳類は、人間が捨てていくビニール袋や水着などのごみによって生命を脅かされているとNOAAの専門家は指摘する。今回のように当局が対応できるケースは限られており、ゴミを捨てたり所持品を置き忘れたりしないよう注意を呼びかけている。

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