３００頭のマナティが川で越冬、人間の立ち入り禁止に　米

（ＣＮＮ） マナティーと一緒に泳げる場所として知られる米フロリダ州のスリーシスターズスプリングスに３００頭を超すマナティーが集まり、公園当局が人間の立ち入りを禁止する措置を取っている。

同州のキングス湾とクリスタル川では１１月から３月にかけて６００頭以上のマナティーが冬を過ごす。４月以降は３０頭程度に減る。

クリスタル川の野生生物保護区にあるスリーシスターズスプリングスは冬でも水が温かく、寒さに弱いマナティーが冬を安全に越すために集まってくる。同地はマナティーと一緒に泳いだりカヤックを楽しんだりできる場所として観光客にも人気がある。

しかし米魚類野生生物局によれば、マナティーを追いかけたり触ったりする迷惑行為が１９７９年から増加したため、冬の間はマナティー観光を規制する方針を検討。２日には同地への立ち入りが禁止された。

禁止措置は３日には解除されたが、必要に応じてまた実施する方針。野生生物保護当局は、一緒に泳ぐ場合はマナティーを妨げないよう、そっと観察するにとどめてほしいと呼びかけている。