アルツハイマー治療に希望? 9割の症状改善 米研究

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胃腸の健康など数多くの要因が脳に影響を与えるとブレデセン氏は指摘

胃腸の健康など数多くの要因が脳に影響を与えるとブレデセン氏は指摘

(CNN) アルツハイマー型認知症の症状を持つ患者に食生活の改善や計画的な運動などを組み合わせた療法を行った結果、10人のうち9人の症状が改善したという研究結果を米カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)の研究者が専門誌に発表した。

米国のアルツハイマー病患者は約500万人に上り、死因としては6番目に多い。治療法は存在しない。しかし今回の研究は、そうした状況の中でかすかな希望につながる可能性もある。

研究チームは55~75歳の認知症患者10人を対象に、血中のビタミンD濃度の調整、DHAサプリメントの使用、消化器官の健康調整、インスリン値を正常に戻すための計画的な絶食などを組み合わせた療法を実施した。併せて血液検査や脳スキャン、神経心理学検査なども行った。

数カ月後、10人中9人に認知症状が改善したり正常に戻る効果が認められたという。療法を開始した時点で既に重い症状が出ていた60歳の女性だけは、進行を止めることはできなかった。

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